2016/06/08診療・感染情報 6月6日現在
6月、梅雨の季節を迎えました。この気圧の変化にとても敏感に反応してきているお子さんが増えています。これからの約1か月半、体調を整えて夏を迎えましょう。
1.気管支喘息発作、過敏な咳の方が増えています。
天気予報よりも敏感に気圧の変化、気温の変化に敏感に反応し
て症状がでています。定期的に服用するお薬はしっかり続けま
しょう。ひどい咳、夜眠れなかった咳のお子さんは受付でそう
伝えてください。早く診察いたします。
2.アデノウイル感染症が増えています。
高熱がつづく、朝は下がっていても夕方から夜にかけて39~
40度近い熱が上がったり下がったり。眼が赤く、時には目やに
も出る。そんな症状のお子さんが増えています。診察して疑わ
しい場合は、喉の拭い液で迅速診断をおこないます。
今週は日に数名のお子さんが診断されます。これといった治療
薬はないので、安静と水分の補給をしっかりして数日たてば
スーと解熱します。以前にプール熱、咽頭結膜熱といわれてい
た感染症はこのアデノウイルス感染症です。
3.溶連菌感染症
1か月前から増加傾向がみられています。発熱、元気がない、
のどが痛い、細かい発疹が出た、など受診の理由はいろいろで
す。のどが真っ赤なお子さんが多いのですがこの頃はさほど
真っ赤でなくても溶連菌陽性のお子さんが多くなってきていま
す。診断がついたら抗生剤を1週間、抗生剤の種類によっては
10日間服用しなければいけません。園、学校はお休みですが症
状の程度によって登校許可までの期間がきまります。
怪しいなと思ったら受診してください。
4.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
じわりじわりと増加傾向がみられています。
この地域はまだ小学生が中心ですが拡大してくる可能性はあり
ます。重症のお子さんは髄膜炎を合併したり、難聴の原因の多
くはおたふくかぜともいわれています。あまり軽く見ないでい
ただきたい感染症です。予防注射以外の対策はありません。
予防接種をおすすめします。
以上この頃の診察からのおしらせでした。梅雨の合間の青空がとて
もうれしいこの頃です。元気をだして梅雨を乗り切りましょう。