チエ先生の日記

2009/02/06鉛色の春

立春を迎え、ずいぶん診察室にさしこむ陽射しがやわらかになってきたように感じます。花粉症の方の受診が増えてきてここにも春を感じるこのごろです。
 山形の田舎で育ったわたしは、雪の中で春がくるのが本当に待ちどおしかった。
黒い土を見たさに、氷になった雪を一生懸命堀りおこしていた子供のころを思い出します。
灰色の空の下で、何ヶ月も雪に埋もれていると本当に春が恋しくて、立春という響きが大好きでした。
青い空がいつもあるのがあたりまえの今、あの鉛色の世界はわたしの宝物。
冬の庄内へ帰ってみたくなりました。

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