この連休、年老いた母のもとへ帰ってきました。93歳。数年前まで現役の女医でしたが今はいいおばあちゃんです。しゃきしゃきと私たち子どもにはいくつになっても怖い母でしたがこの頃はほどよくかわいいおばあちゃんです。東北の秋はみじかく、あっという間です。昨日は特にすばらしい天気でした。庄内平野の真ん中にたってぐるりと左に鳥海山から右に月山が手に取るように近く、母を連れて庄内一周のドライブは楽しい一時でした。あまり素直にかわいく楽しかったねーと子どものように何度も言うのでなかなか帰れなくなってしまいました。こんな時をもっと大切にしなければと思いつつ、また後ろ髪をひかれる思いで帰ってきました。後何度こんな秋の日を過ごすことができるのか母にとっては毎日毎日が貴重な時間です。同じ時間なのに圧倒的な違いです。それに気づくまでずいぶんかかったように思います。年を取るということは時間を意識することなのかもしれません。