この正月、中学の同窓会がありました。東北の田舎の小さな町ですからみな幼稚園からほとんど同じ顔ぶれでおおよそ10年間一緒に育ってきたようなものです。40年以上たって再会した友人も多く、その変わり様に驚く人もいれば、あの頃の雰囲気、顔、動き、昔とちっとも変らない友人も大勢いました。何十年も離れていたのに、昨日まで一緒にいたかのように、庄内弁に戻り、あれこれと昔話はつきることがありません。いい故郷、いい学校だったなあとここにいたみんなが感じた一晩でした。

　そして、この13日、娘の成人式。バタバタと朝早くから初めての経験ばかりの1日が終わり、その夜彼女たちの同窓会も開かれました。5年ぶりの友人との再会にウキウキしながら出かけて行った二十歳の娘。40年後の同窓会で彼女たちは何を感じるのかな、どんな世の中になっているのかなあ。この日、二十歳のまぶしく、生意気で、あぶなっかしい娘の姿に40年前の母の想いを知りました。