2012/06/29診療・感染情報 6月29日
6月も、もう終わろうとしています。梅雨の合間に数日ホット晴れた日が続き洗濯物も片付いて、気分も明るく7月を迎えられそうです。
この6月はジメジメだけでなく、気温の差もあり、またまた台風までやってきて、喘息やアレルギーを持っている方たちにはいやな気候で、久しぶりの発作で大変だったお子さんもいました。夏の感染症も出始めています。体調を整えて暑い夏に備えましょう。
1.水痘・おたふくかぜが増えてきています。
予防接種以外に感染を防ぐことはできません。中には合併症で大変な思いをされている方もいらっしゃいます。
予防接種をおすすめします。
2.胃腸炎もまだいらっしゃいます。
比較的軽い胃腸炎がまだでています。今週あたりから減ってきたように感じますが。
3.アデノウイルス感染症もふえています。
プール熱、咽頭結膜熱、とも言われていますがアデノウイルス感染によるものです。高い熱が4~5日続くこともあります。
結膜炎を起こすことも多く目ヤニがでたり間が真っ赤になることもあります。ウイルス感染ですから抗生剤も効きません。
安静に、水分補給を十分にしてゆっくり休ませてください。
4.喘息、咳のひどい方もいます。
梅雨の気候、気温の変動など嫌な気候が発作を誘発しています。定期の薬をしっかり飲んで咳が目立ってきたら早めに受診
してください。
5.夏のウイルス感染:ヘルパンギーナ、手足口病、リンゴ病(伝染性紅班)も増えてきています。
保育園、幼稚園などの集団では必ずなつにみられるウイルス感染症です、手洗い、うがいをしっかり。
梅雨明けからは本格的なプールも始まってまたいろいろな感染症が増えてきそうです。
今のうちに体調を整えておきましょう。この時期、まだ体が暑さに慣れていないので急に暑くなった日に戸外で無理をすると熱中症
になりやすいのです。子どもは特に気を付けてみてあげてください。一番身近にいてお子さんを見ている方の目が一番たしかです。