2012/04/24診療 ・ 感染情報 4月24日現在
桜も散り、新緑の季節に入りました。入園、入学おめでとうございます。新しく保育園、幼稚園、小学校、中学校に入学された皆さんもだいぶ学校になれてきたころでしょうか。このごろの小児科の診察室には、新しい環境にまだ慣れなくて疲れからきた症状かな?と感じるお子さんが増えています。お子さんにとってはママからはなれて大勢の他人のなかでの生活は緊張と不安の連続です。大人が考えている以上に疲れているいるはずです。おうちに帰ったらゆっくり、休ませてあげてください。家に帰るとホットする、そんな家、家族。毎日、毎日の平凡のことがどんな時大切なことかこの1年、この春にまた改めて感じるこのごろです。
さて、診察室では
1.感染性胃腸炎が多くなっています。
ロタウイルス感染の下痢嘔吐も増えています。この感染症は他のウイルスに比べ症状が急激におきたり脱水になりやすく、生後6ヵ月から2歳までが重症化しやすいので注意しましょう。
対処法:ウイルスが手についてく口から入る感染ルートをたちきることです。
①.手洗い。オムツを変えた手、おしりを拭いてあげた後の手にはウイルスがいっぱいです。しっかり手洗いを。
②.嘔吐の近くから子どもは遠ざけて吐物や便の片付けは1人のまかせて感染を広めないように。
③.水分補給を十分に。嘔吐が終って1時間から1時間半ぐらいたって落ち着いてから少しづつ、すこしづつ、(スプーン数さじから)15~20分おきぐらいにゆっくりとあげてください。
お味噌汁や、うどんのスープなどは塩分、ミネラルがはいっているので、水分が取れるようになったらすこしあげてください。おこさんもおいしくて喜びます。
④。 水分が取れるようになってー100ml位のんでもはかなくなってお腹がすいたといいだしたころからおかゆからだんだんと元の食事にもどしていってください。洋風より和風のほうがずっと安心です。おかゆが嫌いなお子さんはやわらかめに炊いたご飯やうどんでもおOKです。
こんな胃腸炎を防いだり、症状を軽くする方法はワクチンです。生後6~24週までの間に2回経口接種します。効果は大きくお勧めのワクチンです。ただ、一回14000円×2回分 高価なワクチンです。大田原や小山、野木は助成していますが残念ながら宇都宮市は助成していません。小児科医も何とか助成してもらうようにがんばリます。
2.その他
溶連菌感染症、も増えてきています。
水痘も一部の幼稚園で出ています。
B型のインフルエンザもまだたまにいらっしゃいます。
アデノウイルス感染症もでてきました。
暖かく、春、新緑のいい季節です。体調をくずしたお子さんもゆっくり休んで、元気になってください。もうすぐこどもの日です。