2012/11/17診療・感染情報  11月17日

秋も終わりに近づき、紅葉も庭や街路樹にやってきました。ずいぶん寒くなってきました。カレンダーもあと1枚。あっという間の秋です。

1.インフルエンザワクチンについて

さて、さて、このところの小児科はインフルエンザの予防接種の皆さんが多く、大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

インフルエンザの本格的な流行は例年通り1月後半からと思われますが、しっかり予防接種をして、体力をつけ、手洗い、うがいを十分に今から準備を始めてください。

インフルエンザの予防接種がまだの方はもちろん今からでもまだ間に合いますから接種をお勧めします。ワクチンを打ったのにかかったとおっしゃる方がいらっしゃいますが、かかることを完全に防ぐのではなく、かかっても軽くすむと思ってください。とくにお子さんたちの場合は接種した場合としない場合では大きな差があります。6か月から接種可能です。小さな赤ちゃんのいるご家庭のかたはワクチンの接種をして感染を防ぎましょう。ワクチン+うがい、手洗い。+休息 です。

 

2.感染性胃腸炎がはやり始めるころです。

すこしづつ、胃腸炎がではじめています。先週11日は休日夜間救急診療所の当番医でしたが、胃腸炎の嘔吐、下痢のお子さんがずいぶん受診しました。多くのお子さんは軽く1、2回の嘔吐で回復しています。例年今頃からノロウイルス感染症の流行がはじまります。

この流行も手洗い、うがい、体調を整えてゆっくり過ごしましょう。

 

3.RSウイルス感染症

夏からの流行?がまだすこしつづいています。多くは風邪症状で終わっていきますから、大騒ぎせずにしっかりお子さんの症状をみて

対処していけば大丈夫です。ただ、1歳以下のお子さん、特に乳児や心疾患や気管支喘息のあるお子さんなどは重くなることがあるので十分な注意が必要です。咳で眠れない、母乳(ミルク)の飲みがわるい、ぜーぜーしているなどの症状があるときはすぐ受診してください。特にRSウイルスそのものに効くお薬はありません。むやみに不安のなったり、恐怖心をあおる様な報道にまどわされないよう

に、心配な時、不安なときはいつでも相談してください。

 

4.咳、気管支喘息

急激な気温の低下がみられるこの季節、ひさしぶりにまた発作をおこしているお子さんたちがいます。少しでもあやしい咳がではじめたら受診してください。定期のお薬はきちんと早め早めの内服してください。予防が何よりの治療です。

 

5.マイコプラズマ感染症

長びく咳、上がったり下がったりの熱、ひどくなってから受診されるお子さんもいます。昨年からの流行がいまだに続いています。

数年前まで効果のあったマクロライド系の抗生剤が効かない耐性のマイコプラズマがこのあたりではほとんどです。コンコン・コンコンとつづく咳は要注意です。早めに受診してください。

 

以上

いろいろな感染症はありますが流行というほどのものではありません。冬にそなえての体の準備、食欲の秋、おいしいものを食べて越冬の準備です。こんな寒い雨の日は・・・お鍋でもいかがでしょうか?

 

 

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