2016/12/21診療・感染情報 2016最終版
今年も残りわずかとなりました。一年間いろいろとありがとうございました。ご迷惑をおかけした点が多々あるかと思いますがこの場でおわびいたします。あたたかく見守っていただいた皆様にスタッフ一同感謝いたします。
さて、この冬の感染症も冬休みの開始とともに一時休止期に入ってくれるといいのですが・・・。
1.感染性胃腸炎
多いですね。他の感染症が入り込む余地がないほど感染性胃腸が流行中です。基本的な予防策は
手洗い、うがいです。完全に治るまで時間がかかるお子さんも大勢います。無理せず、ゆっくり
休養を取ってください。クリスマスやお正月のごちそうが食べられるように。
2.インフルエンザ
当院近隣の小中学校では流行のスタートは早かったのですがすぐ落ち着き、まだ流行の兆しも
ありません。単発で兄弟、家族間の発症はありますが、本格的な流行は例年通り1月中旬以降
でしょうか?
3.おたふくかぜ、水痘
一部の保育園、学校などでの小さな流行は見られています。予防接種を受けましょう。
おたふくからの難聴の発生率は高く、治療法はありません。ワクチンをお勧めします。
水痘も定期接種になり、小さなお子さんたちの流行は減ってきていますが、2回目の接種を忘
れている方が時々いらっしゃいます。3歳前に2回目の接種を忘れづに。
4.その他の感染症
手足口病が一部の保育園で出ています。1歳前後のお子さんを中心に発熱も軽く、手、足を中
心に発疹が出て受診される方もいらっしゃいます。多くは軽症です。
マイコプラズマ感染症:長く続く咳、上下する発熱などの症状からマイコプラズマ感染症と
診断される方もまだまだいらっしゃいます。長引く咳の方は早めの受診を。
RSウイルス感染症:今年は夏の終わりからの早い流行でしたが、少し落ち着いてきてはいま
すが咳、鼻水の多い赤ちゃんのなかにはRSウイルス陽性の方がいます。乳児期の感染には気
を付けましょう。この季節赤ちゃんは不要の外出を控えましょう。たかが鼻水ではありませ
ん。早めの受診を。
いろいろな感染症が出る季節です。大騒ぎの反応が出る季節でもあります。冷静に対応しましょう。
マスコミも医療関係者も、「なになにがでました。」と騒ぎ立てることはどうなのかな?といつも感じています。私たちこそ冷静に、みなさんに不安を与えないような対応の仕方が必要と思っています。不安を感じた方はいつでも言ってください。ゆっくりお話すればわかることは多いはずです。