2013/03/16診療・感染情報
2か月お休みし、大変申し訳ございませんでした。もう季節は春。卒園、卒業のおともだち、ご家族の皆さんおめでとうございます。
希望に燃える春、花粉症に負けずはりきっていきましょう。
1.花粉症
今年は近年になく花粉の勢いがすごい。今まで症状の出たことのなかったお子さんもデビューしています。目がかゆい、鼻が出る、詰まるだけでなく、湿疹がでる、
咳が止まらないなどのいろいろな症状が出ています。フルコースの治療が必要だったり、何年ぶりかで喘息の治療を再開した方もいます。4月いっぱいはまだまだ
しっかり治療していきましょう。
2.感染性胃腸炎 が流行っています。
今年はインフルエンザにかかるお子さんが非常にすくない冬でした。そのためか感染性胃腸炎、水痘、など例年インフルエンザの陰に隠れていたウイルス君たちが
しっかり悪さをしています。
ロタウイルスの胃腸炎も出ていますし、もっと軽い胃腸炎の方もいます。
嘔吐が続き、飲めない、下痢もひどくてぐったりしているお子さんは早めに受診してください。
水分の取り方は以前のこのページをご参考にしてください。
3.水痘 もでています。
いつもよりもずっと早く(?)冬の間もずーっとすこしづつ続いています。春新学期が始まるとまた増えてきそうです。予防接種をおすすめします。
4.インフルエンザ はもうほとんど落ち着きました。
今年はほんとうにインフルエンザにかかるお子さんが非常に少ない年でした。重症のお子さんも少なくホットしています。
予防接種や咳エチケット、換気、うがい、日頃の健康管理など小さな努力がご家庭や学校、園などで徹底されてきていることも影響しているのではないかと思います。
感染症を防ぐことができて、子供たちの病気が減ってくると近い将来こんな小児科になってくるのだろうなと感じた今年の冬でした。
5.その他
ニュースでもたびたび出ていますが、今年に入って首都圏で風疹が流行中です。
流行の中心は風疹の予防接種を受けていない方の多い年代、1回しか受けていない20代から40代の男性を中心の流行です。
風疹そのものも大変な病気ですが、もう一つ、妊娠初期にお母さんが風疹にかかると赤ちゃんにいろいろな病気が現れることがあります。先天性の心疾患、眼の病気、
白内障や難聴が出る先天性風疹症候群です。この年代の方が風疹にかからないようにすることが、こういうお子さんを助けることになるのです。
パパたち、未来のパパ達ぜひ予防接種を受けましょう。できれば麻疹の抗体ももう一度上げておいたほうがいいのでMRワクチンの接種をおすすめします。