2012/10/29診療・感染情報
なんだかあっという間にまたまた10月もおしまいです。どんどん寒くなって、だんだん日は短くなって、秋ももう晩秋です。例年よりも夏が暑く長かったので急な秋の冷え込みに体もびっくりしているようです。
1.長びく咳・ひどい咳:
喘息の発作、喘息様の症状のお子さんがこのところ多くみられます。きちんとお薬を飲んだり吸入をしていただいている方
はさほど症状も悪化しませんが、お薬もやめて落ち着いていた方が久しぶりに発作を起こして苦しく、咳も止まらないという
方が多くなってきています。喘息ばかりではなく、長びく咳、悪化する咳のなかにはマイコプラズマ感染症やRSウイルス感
染のかたもいらっしゃいます。咳がひどい、長びいてなかなか治らない方は早めに受診してください。
2.RS感染症
夏からのRSウイルス感染はまだまだ流行中です。乳児や心疾患のあるお子さん、早く小さく産まれたお子さん、喘息や、呼
吸器の弱いお子さんはこのウイルスにかかると重くなりやすいので注意しないといけません。2、3歳以上の大きなお子さんた
ちがかかってもふつうの鼻と咳のしつこい風邪程度で終わることがほとんどです。熱もなく、食欲もあり、よく眠れていれば
大丈夫です。とても心配して検査をしてほしいという方もいらっしゃいますが、RSウイルスに効く特効薬はないのです。
それぞれの症状への治療だけです。熱もなく、食欲もあり、良く眠れていれば大丈夫です。
いまのところ他の感染症もさほど大きな流行となっているものはありません。インフルエンザの流行にそなえて、体調を整え、ワクチ
ンをうって、食欲の秋を楽しみましょう。